ユキヒョウとは?
ライオン、トラやヒョウと同じ「
ヒョウ亜科
」でも、
ユキヒョウしかいない独自の「
ユキヒョウ属
」に分類されているようです。
生息数:3000〜5000頭
生息域:ユーラシア大陸中部(中央アジア山岳地域)
モンゴル〜チベット〜アフガニスタン
生息推定地域の各国一覧と国旗です。
モンゴル国、ロシア連邦、中華人民共和国、カザフスタン共和国、ウズベキスタン共和国、トルクメニスタン共和国
キルギス共和国、アフガニスタン・イスラム共和国、パキスタン・イスラム共和国、インド、ネパール、ブータン王国。

○特徴○
顔立ち
鼻筋が広く、丸く小さな耳に丸い顔。

他のネコ科動物に比べ、鼻筋が広いのは、寒さに適応したためと言われています。
鼻腔内を広げることにより
「呼吸時の加湿と加温を行うため」
と考えられております。
耳は、体温を奪われやすい場所になるため、生活に支障が無い範囲で出来るだけ小さく、しっかりと毛で保護しています。
毛並み
夏毛と冬毛で大きく印象が異なります。
夏毛と比べ、冬毛は身体の細い部分、首、手足、尻尾を保護するかのように、長い毛で覆われて、膨らんだ感じに。
一本の毛の長さは長いところで約10cm。寒さからしっかり保護しています。
また、肉球周辺も密度の高い毛が生えており、雪の中でも沈みにくく、凍傷にならないように保護されています。
雨、雪や、怪我から護るため長くやや硬い外毛と、保温のための柔らかくて短い内毛のダブルコートに。
この毛並みの構造は。普通の猫と同じです。独特の模様も猫と同じように、外毛の色で決まります。
柔らかでフサフサした毛並みなんです。
夏毛と冬毛の違いは下の通り、冬毛では全身モコモコで首が特に膨らんで見えますね。
夏毛への生えかわりは5月頃から始まるようで、冬毛へは、11月頃からだと思います。
夏毛
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冬毛
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でも、決して太っているわけではありません。水に濡れてしまうと、
ぺっちゃんこになってしまい、それは無残な姿になるかも?
ただ、毛の数が非常に多いので、ぺっちゃんこになった様子を見たことがありませんが、
尻尾が濡れると、細くなってしまうので、毛で膨らんでいる事がよく分かります。
繁殖
繁殖期は冬。11月下旬から3月下旬までが繁殖期になります。
通常はオスメス別の生活ですが、冬になると大声で鳴いてお互いを呼び合います。

Photo:ミユキを舐めて気を引くシンギズ(2005)
ペアになると、オスはメスの気を引こうとあの手この手・・・。
多摩にいるシンギズは、メスの性格によって
優しく接したり、時には厳しく威嚇したりと
気を引く方法を変えてくるそうな。
交尾は、猫とほぼ同じで、オスはメスの首筋を噛み、
時々出血させる事もあります。
ユキヒョウのオスも、猫のオスと同様のペニス構造になっていると推察されます。
そのため、交尾後のメスには苦痛が伴い、メスがオスを攻撃することがあり、
オスは急いで逃げる光景も見られます。
妊娠期間は約90日。動物園で飼育されているユキヒョウは、
5月ごろ出産のピークを迎えます。
動物園では巣箱が用意され、暗く狭い場所で子育てを行います。
自然界では岩穴などで子育てを行うようです。
1〜3頭の子を産み、生後1ヶ月は大変デリケートな期間になります。
この時期、外敵やオスに見つからないようにするのが大変なところだと思います。
模様

模様
は、頭部、手足の先では黒い点々に過ぎませんが、胴体や尻尾にかけては黒はボケて大きな円形となり、
内側に白とまるで花のような模様となります。 また、大きさ、模様も個体によりランダムで、
特に頭部の黒点の入り具合で個体の識別が出来る場合もあります。
この独特の模様のおかげで、
周辺の岩と同化させる
事が可能です。
遠くから雪豹を見ると、岩の一部になったように見えます。
それは、獲物から目立たなくさせるためとも言われています。
一部に、雪豹は樹木の上で休んだり、木の上で獲物を狙うと言われていますが、それは間違いだと思います。
雪豹の生息地域は、標高2,000〜5,000mと、
木が育ちにくい環境で住んでいるため、
「木の上で」というのは困難かと思います。
「岩の上で」なら、この模様も役立つので納得できますけど。
手足、尻尾

手足はアフリカなどのネコ科動物に比べ、かなり短い印象です。チーターやヒョウに比べても
短足
と言えるほど。
しかし、手足の大きさは非常に大きいです。
手足を大きくすることにより、雪上を歩くときでも沈まず、カンジキのような働きをしています。
尻尾は、バランスを取るために必要ですが、そこにも保温のためしっかりと長い毛で覆 われています。
また、
足場の悪い岩場や崖などで活動しているため、重心を低くするために手足を短く、大きくして、
バランスを取るため尻尾を長く、また、寝るときはマフラーのように巻きつけて上手に利用しています。
生息環境が冬では−30℃は当たり前の苛酷な高山地帯に住んでいるため、このような長い毛で覆われているんですね。
動作・しぐさ


毛がたくさんあって、動作は鈍いのでは?と思われるかもしれません。しかし、それは見かけだけ。
崖の昇り降りや走り方は、大変素早いのです。また、ジャンプ力もかなりのものです。
多摩動物公園のシンギズは、助走なしで1.5〜2.5mくらいは平気でジャンプします。
しぐさは、猫そのもの。爪とぎ、じゃれあい、スキンシップの取り方にお腹を出してひっくり返ったりと猫そんまんま。
鳴き方もちょっと太い声ですが、しっかりと「ニャオン」とか、「アオン」と言っているんです。
耳も感情を読み取る目安になっており、猫とほぼ同じ意味合いを持っているようです。
何かに興味を持つと、耳もそちらに向け、集中します。驚いたり、嫌がったり、怒ったりすると、
耳がぺったんこになったり、ひっくり返したりして裏の模様を見せるようになります。
時々、岩などにほっぺをズリズリさせることがあります。大人のネコもよく行う行動です。
雪豹の場合、ほっぺをズリッとさせたあと、よく尻尾を上げておしっこをかけます。
これはマーキング行動ですが、自分がいることを他のユキヒョウにアピールするためなんですね。
マーキングする場所は、雨や雪がかかりにくい、岩の窪んだところが好まれるようです。
疑問・・・
雪豹にこんなことを試してみたら、一体どうなるのか・・・
-
ねこじゃらしでじゃれつくか? → 答え・・・
子どものときはじゃれつきます。
-
マタタビをあげたらメロメロになる か?
→ 答え・・・
メロメロになりますが、ユーカリのほうが効果が強いです。
-
ミャウリンガル
(タカラトミー)
で翻訳できるか?
→ 答え・・・
ダメだそうです
-
喜ぶとゴロゴロ言うのか??
→ 答え・・・
それらしい感じは聞き取れます。甘えたときに聞こえますね
・・・まるっきりネコと比べています・・・。
雪豹の飼育係さん、一度試してくださいまし
2005年訂正。なんと、マタタビは飼育係さんが試したそうです。
ユキヒョウは本当にカワイイ!
巨大な猫といった感じですが、正直、連れて帰りたい、フサフサの身体を枕に添い寝してみたい・・・。
そんなこともちろん出来ないけど、ちょっと憧れています。
また、多摩動物公園の雪豹舎前には、
「手をだすとかじるよ!」
と、ちょっと笑える看板がぽつんと立っています。
なお、雪豹の子供(生後4〜8ヶ月ころから)は、乳幼児を見ると突進するクセがあります。(獲物?)
個体の見分け方
動物園の雪豹を見続けている人は、それぞれ付けられた名前で呼べますが、ほとんどの方は誰が誰だか判らないかと思います。
例えば下の写真。 シムシメールの絵のモデルになったと噂される雪豹姉妹のマイとミュウですけど、どっちがどっちかわかりますか?

あいにく、マイは群馬、ミュウは神戸へ行ってしまいましたので、この写真で比較してみましょう。
ぱっと遠くからみても、見分けがつきません。でも、こうしてアップで見ると、赤く囲った部分の模様が違っていますね。
ココで見分けているんです。 ちなみに、右がミュウ、左がマイです。

他にも見るポイントはあります。
耳の欠け具合、鼻の点々模様の数、鼻筋に出来た傷
など・・・
でも、子猫にそんな怪我の跡なんてありませんので、目の上の模様が識別できる一番簡単な方法だと思います。
×××動物園では、こんなことをしない!×××
雪豹に限らず、全ての動物に当てはまる、最低限のマナーです。
×勝手にエサを与える
おなかをこわしたらどうするのです?
それが原因で死んでしまったら責任を取れますか?
×許可なく動物に触る
怪我しても知りません
※雪豹に関しては触ってみたい気持ちが・・・あっ!ダメダメ!!
ガイドツアー(アジアの山岳動物)や、ボランティアガイドでは毛皮(故ケルベロスくん)に触れます。
×ケージやガラス板を叩いて動物を脅す
そんなあなたがかっこわるいです
ガラス板を
子連れの大人
がガンガン叩いて
こっち向けと喚いたり、
ビデオ撮影中のおばちゃんが、鉄柵を何かでガンガン叩いてこちらに気をそらそうとしたり、
にーちゃんがケータイカメラで撮影しようとガオ〜と吼えてみたり・・・大変みっともない風景を見た事があります。
また、動物がストレスと感じてしまうので、やめましょう。
×ペットを連れてくる
動物が興奮します・・・といいますか、補助犬以外は元々入場禁止ですよね
△写真を撮る時は、できるだけフラッシュを使わない
動物が驚きます。オートストロボにも注意して、発光禁止にしてください。
×大声で叫ぶ
動物が驚いたり、動揺します。特に、幼稚園児や小学生の団体で、
引率している方が「みんなで呼びかけよう」なんて事をしないよう、強く希望します。
例:以前、 アザラシのタマちゃんを声をそろえて叫ぶ幼稚園児が繰り返し放送されていましたが、
アザラシは驚いて逃げてしまうことが多々ありましたね。
日本で一番多く雪豹を飼育している
東京都多摩動物公園へのアクセス
京王:特急などで「高幡不動」へ。動物園線へ乗換え終点下車、新宿より約40分
多摩都市モノレール:西武新宿線玉川上水駅、JR立川駅、京王・小田急線多摩センター駅 より
多摩動物公園下車どちらも下車1分
山の中のため坂が多く、急な場所もあるので、動きやすい服装、靴でお出かけすることをお勧めします。
料金:大人600円。中学200円。小学生以下と都内在住の中学生までは無料。65歳以上は300円。
水曜日休園
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Written by G-Z
05.Mar.2003
1.Sep.2009 Last update